心を切り売りする、またオカマに性器をしゃぶられることについて

僕は中世の貴族でもアラブの石油王でもないから、毎日生きる為の金を稼ぎに職場に出勤して文字通り身を切り売りしている。大企業の会長も毎日ゴルフ接待やなんやらで楽しいんだろうけど、若い時にリスク背負って開業、起業して身を切り売りしてきたと思う。自分が好きで好きでたまらない仕事でもそうだと思う。

ただ僕はこの「身を切り売り」するという言葉には上記のような意味もあるだろうけど、なんとなく違うような気がする。僕は貧しい国の子供が食べる物でやっとな状況下で学校へも行けず家族の為に地下25メートルまでいつ崩れてきてもおかしくないような小さな穴を掘って、酸素不足で死んでしまう事が当たり前のような環境で働いたり、生きたりすることだと思う。それはとても体を削る。


オカマに性器をしゃぶられることはどうだろう?僕は僕の使う意味での身を切り売りすることだと思う。何を売るか?それは心だ。

風俗嬢は汚いおっさんの性器を毎日しゃぶってる。推測でしかないがお金を心で買っているのではないかと思う。お金が入ってくるたびに体から心も少しずつ消えていくのかな。ひたひたにシチューに浸かったパンみたいに心もぐちゃぐちゃになっているのかなあ。


実は僕は先日オカマに性器をしゃぶられそうになったんだ。それもわりと権力のあるオカマにね、しかしなんでファッション業界や芸能関係には権力のあるオカマがいるんだろうなあ。どちらもファッションも芸能も根はアングラな世界だからオカマは強いんだろうと思う。彼らは失う物が普通の人の何倍もない、オカマで人生やっていくにはそれ相応の覚悟がいるからね。失う物がない人間が一番前へ進めて一番ハングリーだし。こいつにちんこしゃぶらせたらいくら貰えるんだろうなあ、と思いながら僕はその時はノンケなんですよ、と断った。僕がその時の自分の心境の変化で面白かったのは誘惑ってのは引力だと思った。権力のあるオカマだったから可愛がられるとかなり人生変わってくるんだよね、それこそ自分の力では到底会うことの出来ない人なんかに一瞬でアクセスできる、そうなればビジネスもイージーモードだし東京遊びが桁違いに楽しくなる。モデルや可愛いチャンネーと騒げるんだ、それこそ自分が崩壊してしまうくらいにね。だから「ちんこしゃぶられせてくれる?」と性器をオカマに触られながら耳元で囁かれた時、猛烈に誘惑に引きつけられた、巨大な巨大な力に引きつけられた。それは酩酊した時に頭がフラフラになるような感覚、磁石がお互い否応なしにくっつき合う感覚、頭の中から魂が抜かれるような感覚、それらが同時に僕を引きつけてきた。あの感覚は不思議だったし25年生きてきて初めてだった。それと同時に怖くもあった。そりゃあ怖いよ。だっていきなり自分の生活が変わってしまうかもしれないんだから、当然周りから変な噂が立って後ろ指を差されるだろう。そこもやっていけるか不安だった。いろんな思いが頭の中を交差してぶつかって壊れてまた生まれてを繰り返した。




僕は次そのオカマにちんこしゃぶられせてやろうと思う。この東京で東京やり方で身を切り売りしてやる。俺は高くつくぞオマカ野郎。