僕はナンパをしている

僕は2年前からナンパを始めた。ナンパを始めたと言っても元々ナンパみたいなものはしていた。週末の夜に地元の友達とクラブに出かけ、そこの箱にいる子達に話しかける、「一緒に飲まへん?」そして酒を奢りLINEを聞き後日デートしたり、そういうレベルだ。ストリートナンパ、つまり街で見知らぬ女の子に声を掛ける、そういう僕の今思うナンパは経験したことがなかった。

東京に来てからは仕事が忙しくてナンパどころではなかったが余裕が出てくるとやはり元々遊び人気質だった僕は女の子と遊びたくなってきた。そんな時たまたまネットで東京 ナンパと調べてみた。そしてナンパ師の存在を知った。街で見知らぬ女の子に声を掛けその日のうちにセックスをする=ナンパ師。僕は興奮した。でも、まあ彼女を作るきっかけにしよう、それを目標にナンパを始めよう、いや、待てよ、セックスもしたい、いろんな女の子と遊びたい。それで彼女ができたら儲けもんじゃね?そんな気持ちでナンパを始めた。


それから2年が過ぎようとしている。僕に彼女はいない。4人のセフレと40人ほどの経験人数増えただけだ。かといってチャンスが無かったわけではない。2017年も5回ほど?チャンスはあった。ただ好きになりそうな女の子ができたとしても、その女の子が純粋すぎると僕から身を引いた。純粋で擦れていない女の子がタイプなのに、僕から身を引いた。なぜなら僕は間違いなく浮気をする、だから彼女を傷つける、連絡をやめよう。そんな意味のわからない理由だ。2年前なら間違いなく告白していた。これからストリートで出会うかもしれない女の子は声掛けの数と比例する。もうちょっと胸があって、遊びも知ってて、束縛もしなくて、頭も良くて、そうやって傲慢なワガママな頭から垂れてくる、自分の価値を棚に置いて。僕はブサイクと自覚はあるが喋りはまあまあできるのでそこそこ可愛い子からも連絡先も聞き出せるし、後日ベットを共にすることもままある。それでも彼女はできない。


去年の暮れ、ナンパ友達の東京千秋と渋谷でナンパをして何件か連絡先をゲットできた。そのうち運よく1番タイプの女の子と年明けにアポを組める事になった。

銀座で待ち合わせ、スペインバルで食事をし、馴染みにバーに行き、家の近くの東京タワーが綺麗に見える所までタクシーでいく、キス、家に搬送、セックス。いつも通りの完璧な流れ。その日僕が付き合いたいと思う女の子は僕の部屋に泊まることになった。

僕は付き合えるのだと思った。次会う時は普通に食事をして、帰り際に告白しようそう思い描いた。

彼女が僕の家をでて数時間後LINEがきた。「また会いたい。」とスマホに表示されている。「僕もだ」と返事をする。「生理が終わったらすぐ駆けつけますね。」ん???

そう僕が付き合いたいと思う女の子は僕をセフレにしか思っていなかった。と言うより僕がそういう態度を取っていた。僕が用意したデートプランはセックスに至るまでの過程をより効率的に効果的に濃縮したものなのだから仕方ない。むしろ、狙い通りだ、喜べ。だから彼女にとって僕は自分が気持ち良くなれる丁度イイ男でしか見ていなかった、最初から。


しかしまあ、少しやり方を変えなきゃいけないなぁ、彼女を作るることが大前提。そんなことを思ったから、忘れないために書いた。ただそれだけの記事だ。2年ナンパをやって遠くまで来てしまったんだなあ…そうやって悦に浸っている記事ではなく、2年も違う道を遠くまで来てしまったんだなあ…そう自業自得を客観視しているものだ。


さあまた1からナンパでもすっか。

机上の空論や議論は糞にもならないからやるしかない。